カマキリを飼うということ

虫取りして家で飼うってこと、ありますよね。
今回は愛嬌のあるカマキリについてです。

カブトムシやクワガタはゼリーあげとけば飼うのも楽だ。
繁殖させるのもそんなに難しくない。

カマキリは生き餌が必要だから、バッタやコオロギを取ってくる必要があって飼うのが大変。
近所に餌となる虫がいないときはショップで餌用コオロギを購入することも検討しないと。
店ではあまり売っていないから、ペアリングさせるにはオスメスを捕獲しないといけない。
霧吹きで水をあげることも大事で、なかなか手間がかかるな。

でも餌を取る瞬間や食事の様子、鎌のお手入れなんかは見ていて飽きない。
草のフリしてゆらゆら動いたり、首をクルクル回したり、暗闇で目が黒く変化したり、本当に面白い昆虫だ。
ひと夏で死んでしまうから、長く飼い続けることはできないが、飼いたい昆虫第1位はダントツでカマキリだ。

普段からそうなのかわからないが、葉っぱの裏に逆さになって待ち伏せることが多いのかもしれない。
虫かごの天井に、逆さになってぶら下がっていることが多いのだ。
たしかに陸を歩いているカマキリはあまり見たことがなくて、大抵は木登りをしていたり、草むらに紛れていたりする。

カマキリにとっては猫やら鳥やらが敵になるんだろう。
空から見えない場所で、猫の登れないくらいの枝葉の裏で、逆さになって休憩しているのだろうか。
ぶら下がるカマキリを見てそんな風に思う。

せっかく捕まえたカマキリだから、交尾させて産卵するとこまで見たい。
オスは食べられてしまう可能性が高いが、産卵後に力尽きたメスは標本にしてあげるのもいいだろう。

幼虫のうちに捕まえると、脱皮を繰り返すのだが、そこそこのスペースとぶら下がれる環境がないと、脱皮不全で足や羽が曲がってしまう。
残念なことにこの夏捕まえたオオカマキリは脱皮不全で足が一本曲がってしまい、途中で折れてしまった。
そしてぶら下がれる場所にぶら下がれず、背中が曲がってしまった。
ごめんなさい、カマキリくん。

そんなカマキリを野生に返してあげることになった。

家族と離れ離れになってかわいそうだから逃がしてあげる。
一度飼い始めたのなら最後まで責任持って飼い続ける。
脱皮不全でかわいそうで見てられないから野生に返す。
カッコ悪くて価値がないから用済みって事で逃す。

いろんな考え方があると思う。
来年はちゃんと産卵まで飼ってあげたい。

せっかく捕まえてお世話していたのに、脱皮不全になってしまったのは人間のせいだな。
悪いことしたわ。
もうちょっと広いカゴで飼ってあげればよかった。

カマキリくん、ありがとう。
また来年会おう。

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