7payの迷走劇
セブンイレブンはペイに出遅れていた。スマホ決済の波に乗り遅れていたからこそ、焦りもあっただろう。
コンビニ各社が独自のスマホ決済で顧客を囲い込んで行く作戦をとりたいことは理解できるが、先行したPayPayやキャンペーン乱打してくるLINE Payやメルペイが覇権争いの先頭グループとなっている。
先頭グループがコンビニポイントバックキャンペーンを打ち出すと、後発のコンビニペイの利点が薄れてくるのだ。だからこそコンビニペイは先頭グループに入る必要があったのだろう。
で、開発を焦ったのか、仕様確認がテキトーだったのだろうか、開始3日目で不正利用されまくった。セブンidに紐づけたクレカで7payにチャージされ、店頭でiQOSやプルーム・テックに変えられていたようだ。
背後には中国人犯罪組織があるという報道が出ているが、リリースから不正利用までたったの3日である。これは開発側で仕様を知っていた者が犯行に関わっていたのではないかと疑いたくなる。
一時中止にするというトップの記者会見でも、2段階認証を知らなかったことが露呈しているが、アプリ開発者にセキュアなプログラミングの発想がなかったのだろうか、そんなこと言える雰囲気ではなかったのか。言ってもダメだったのか。納期最優先だったのか。さぞかし風通しの悪い職場なんだろう。
しばらくすると今度はパスワードを一斉にリセットしてしまうという悲報が流れた。7pay以外のアプリも使用不能となり、ますます混乱が生じることとなった。
そして7payは中止することになった。開発費用は140億だそうだ。まさに金ドブ。体力のある企業だ。
今度は混乱をきたしたお詫びとして、セブンイレブンの店主に10000円のクオカードを配布すると発表した。
ホントに目の付け所が頭おかしいというか、ナナメはるか後方の対応ではないか。迷惑かけたのは顧客であって、各店主も大変だっただろうけどそっちに一律の、しかもクオカードってホント意味わからん。
コーヒー配るからとアプリ入れたら金ぶっこぬかれた顧客に対して補償の方針は決まったのだろうか。誘い出されて討ち取られるとはまさにこのことだ。
セブンブラック問題があったからと店主に手厚くしたい気持ちはわかるが、あくまでも顧客ファーストでなければならないと強く感じる発表であった。
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