台風にバーベキュー
大分県の玖珠町でバーベキューをしていた18人が孤立して救助中というニュースがあるのだが、ずいぶん前に同じようなニュースがあったなと思い出した。
今ではDQNの川流れなどと伝説になっているが、川の中州でバーベキューをしていて、ダムの放流によって増水した川に取り残されたのだ。
何度も危険だという警告を受けた上でそれに従わず、反発していた結果、全員が濁流に飲まれたのだ。堰堤へ向かって流されてしまい、全員が命を失う結果となった。ツイッターではまだ動画が見れたが、悲惨な映像だ。
また別の事故では、救助される際の映像が流れたのだが、要救助者が悪態をついている状況が報道されて、日本中に恥を晒すことになった。こんな奴のために命をかける救助隊はたまったものではない。
川というのは救助が困難である。時事刻々と変化する川の流れ、要救助者の位置、足場が取れない場所もある。川下で待ち受けてロープに引っかける方法がオーソドックスな方法かと思われる。
追いかけながらの救助というのは不可能ではないだろうか。流されてしまえば溺れてしまう可能性もあるし、見失うおそれもある。海や山とは違った難しさがそこにあるのだ。
ヘリでピックアップするのも可能だろうが、山あいでは不可能だし、悪天候でヘリを飛ばすのもそもそも危険である。助ける方は常に命がけで、二次災害は絶対に防ぎたい。
で、台風が来ているのに川でバーベキューやるのかっていう話になるのだが、本当にやめてもらいたい。台風バーベキューのメンバーには5ヶ月の赤ちゃんもいたそうだが、子供には罪はない。親の責任である。
なぜわざわざ川でやるのか、川でやらなければいけなかったのか。庭でやるとか、延期するとかできなかったのか。危機意識のない大人が、子どもの命を危険に晒している。
自然を甘く見た結果、命の危機に直面したわけだが、このような過酷な状況下で救助に当たった関係者の方には頭が下がる思いだ。せめてこのことが、この家族の一生の教訓になればいいのだが。
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