京都観光 1200羅漢って知ってる?

どうもこんにちは。京都観光、してますか?卒業旅行にもおすすめです!

今回ご紹介するのは、1200羅漢です。1200羅漢って、聞いたことありますか?

500羅漢といえば伊藤若冲ゆかりの石峯寺です。こちらは伏見稲荷の南側に位置します。

1200羅漢は嵯峨野の奥にある、愛宕と書いてオタギと読む、愛宕念仏寺のことを指すのです。

ここでいう羅漢とは、市民による手作りの石仏のことです。1200体が並ぶ様子は圧巻。ひとつひとつ個性的な石仏は必見です。

愛宕念仏寺というお寺さんですが、あまり有名ではないようです。どちらかというと無名だし、有名にしようという試みもあまり行なっていないように思えます。

いいんですよ、有名になんかならなくていいのです。京都へ行く日本人観光客が減っているのは、混雑しすぎて趣きがなくなっているからです。日本人は混みすぎない京都を求めているのだと思います。

ある程度の拝観者がキープできればお寺さんは潰れませんから、混雑しない程度を保って欲しいと思います。

愛宕念仏寺ですが、化野念仏寺からさらに奥へ入ったところにあります。嵯峨野の街並み保存地区を歩いて10分くらいでしょうか。

登り勾配の道を歩くと途中には鮎の宿やらお茶屋さんやらがあります。大きな鳥居もあり目立ちます。そこからさらに数分歩くと左手に見えてきますよ。

私が欲しいのは喧騒に溢れかえった京都ではありません。静かで風情のある、侘び寂びの京都が欲しいのです。愛宕念仏寺のような山あいのお寺さんには厳かな雰囲気がしっかりと残っています。

この付近には化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)もあるのですが、敷地の中は普通の墓地がほとんどで、ガイドブックにあるような石を積んだ場所(西院の河原と名付けられているようです)は一部分だけに過ぎません。

人が来なければ、拝観者がいなければ、お寺は荒廃してしまうのですが、檀家さんを持つお寺さんは地域住民に支えられているのです。化野念仏寺は檀家さんを多く持つお寺さんであることがわかります。

逆に言うと、檀家さんが墓参りに来る場所へ、あんまりワイワイ観光客が行くということに、わたしは少し抵抗があるのです。静かにお墓参りしたいですよね。

まあだから、何が言いたいかというと、化野念仏寺は避けて、愛宕念仏寺は行った方がいいと思うということです。

愛宕念仏寺は悲運のお寺で、かつては京都市街地の鴨川のほとりに所在していたそうですが、鴨川の洪水で流失、廃寺となった過去があるそうです。

再興されたのが1980年代で、その際に信仰する住民から石仏を納めてもらったということです。それだけ住民の支持を得ていたことの表れですね。

とにかく、本当に素晴らしい場所だったのでご紹介しました。ぜひ足を運んでみてください。

ではまた!

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